石塚岩三郎さんが美濃国可児郡土田村でガラス製造を始めた1819年は
吹きガラスの歴史上かなり早い時期であり、
その後約200年間引き継がれてきたようです。
残っている少ない資料から、職員の方々が数年を費やし
石を採掘したであろう山をわりだし、(その山は古城山)
当時のガラスの原料などの実験を重ね、
ようやく江戸時代に使われていたであろう良質のガラスの再現に
たどりついたようです。
登った山の中腹に白っぽい岩があり、
ハンマーで割と簡単にかち割る事ができました。
持ち帰った岩を、木炭をいれたレンガ作りのかまどに入れて
数十分焼き、(トンネルからはドライヤーで風をいれ、火をおこす)
ちんちんにやけた石を水の中に入れて急冷。
すると粉々になります。
さらにハンマーでかちわり、
3色の色に分ける。
使うのは白い部分。
昔は石臼で、動力は水車をつかっていたようですが
そこは現代、小型のポットミル(粉砕機)で
数日かけて石を粉になるまで潰します。